2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日から今日にかけて

東大にもまともな研究者がいた。宇都宮大には変な学長がいた。 内閣官房参与の小佐古敏荘(こさこ・としそう)・東京大教授(放射線安全学)は29日、菅直人首相あての辞表を首相官邸に出した。小佐古氏は国会内で記者会見し、東京電力福島第1原発事故の政…

チェルノブイリ原発事故後の市川定夫氏の講義録  と FoEJAPAN

チェルノブイリ原発事故後に製作された番組で、埼玉大学名誉教授、市川定夫氏が講義をしています。 その1からその4まで。インタビューから講義はその1後半から始まります。ヨウ素131の生体濃縮や放射線によって傷つけられた遺伝子の世代継承等、説明さ…

栃木県那須町は、独自調査を決定

栃木県那須町は、5月2日から町内の公立保育園・小中学校の校庭の放射線量の測定を開始すると発表した。町独自に線量計を27台購入し、子供たちが生活する高さで測定する。結果は町のHPで公表する。産経新聞 4月27日 一部抜粋郡山市でも、年間20ミリシーベルト…

「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問

日本国内の医師団から、このような声が上がらないのは何故なのか?http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210427018.html ノーベル賞も受賞した国際的な医師の団体がワシントンで会見し、文部科学省が子供の1年間の許容被ばく線量の目安を「20ミリシーベ…

チェルノブイリは終わっていない2

http://www.universalsubtitles.org/ja/videos/zzyKyq4iiV3r/ 29分・日本語訳付きチェルノブイリ原発事故から25年が過ぎ、その実態を明らかにした本が出版された。編者へのインタビュー映像が公開され、英語以外で書かれた現地の論文を基にしているため、今…

学校等における安全基準、3.8μシーベルト/時は誰が決定したのか。

昨日紹介した、「文部科学省発 放射能を正しく理解するために」でも使用されていた子供の安全基準の根拠があまりにも不透明である事が分かった。是非、下の動画を見て欲しい。http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1012 少し長い映像だが、文部科学省が出し…

文部科学省発 放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ

文部科学省が4月20日に出した、学校向けの資料には驚きを超えて、怒りを感じる。http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/21/1305089_2.pdf#search='文部科学省 放射線を正しく理解するために'この中で、確率的…

人間の五感は、放射線を感じない。

放射性物質も放射線も人間の五感で感じる事が殆ど不可能であるため、時間が経つにつれ人々の関心が薄れ始めている。政府や東電にとっては何ともありがたいことだろう。マスメディアも原発の状況は安定していると思っているのか、発信量が極端に減り始めてい…

DIAMOND online 特別リポート

http://diamond.jp/articles/-/11970チェルノブイリ原発事故から25年、いまだに高い放射線が計測されている。 ナタリア・マンズロヴァ(Natalia Manzurova)氏へのインタビューは、チェルノブイリ事故が旧ソ連政府により意図的に過小評価されてきた可能性を…

失敗学の視点から

文部科学省は昨日になって、大熊町で一時124マイクロシーベルト/時であったことを公表した。文部科学省は、政府から口止めされていたために発表が遅れたとしているが、政府はこの事に関して、政府と文部科学省の間で齟齬があったようだと他人事のように言い…

母乳から微量の放射性物質

福島第1原発事故で水道水や農作物から放射性物質が検出された問題を受け、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」(村上喜久子代表)は20日、福島市内で記者会見し、福島など4県の女性9人の母乳検査で、茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり最大…

原発推進ICRPの指針のみに依拠した愚策 行政に頼るな

原子力安全委員会の一部委員は「子どもは成人の半分以下とすべきだ」と指摘していたが、文部科学省は「国際放射線防護委員会(ICRP)は、大人も子どもも原発事故後には1〜20ミリシーベルトの被ばくを認めている」と説明。計画的避難区域の指定基準と…

文部科学省は恥を知れ

文部科学省の田村厚雄防災環境対策室長は20日未明、福島県災害対策本部で記者会見し、同省が19日に福島県内の小中学校などで屋外活動を制限する放射線量の暫定基準を「年間20ミリシーベルト(毎時3・8マイクロシーベルト)」に定めた根拠について、…

住民の被曝量長期間調査へ

福島第一原発事故による長期的な健康影響を調べるため、菅内閣は18日、周辺住民を対象に被曝(ひばく)線量をデータベース化して追跡調査することを決めた。具体的な方法は、政府の原子力被災者生活支援チームで専門家の意見をもとに詰める。 18日の参院…

今日の憂い

東電が発表した工程表、今までの対処能力からを考えると、希望的観測に過ぎない。 http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/michisuji.pdf これだけの事態を引き起こしていながら、未だに一民間企業である東電が事故対応に当たっているのは何故なのか。政…

福島県内の小中学校等の放射線量マップ

福島県内の小中学校等の放射線量マップが発表された。私の目の錯覚なのかと疑うほどの数値が並んでいる。それとも単位が間違っているのか。http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf http://atmc.jp/school/発表によれば、6μSv/hが続出してい…

放射線量を測ってみた

友人からアメリカ製放射線計測器CD V-700を借りて、栃木県南部の我が家の畑・庭・裏山・アスファルト道路・家の中を測ってみた。畑・庭・裏山は共に0.4マイクロシーベルト/時、アスファルト道路が0.3マイクロシーベルト/時、家の中が0.1マイクロシーベルト…

田中正造の意志を継ぐ政治家はいないのか

自民党の谷垣総裁が、東日本大震災の復興に向けて政府が月内に新設する「復興本部」(仮称)への参加を国民新党の亀井代表に持ちかけられ、拒否していたことが15日、明らかになった。読売新聞 4月15日 自民党の谷垣総裁が政府の「復興本部」入りを拒否した…

福島県内の子供たちを守るために

福島第1原発事故の影響で、福島県内の一部の小中学校などで大気中の放射線量の値が高くなっている問題で、内閣府原子力安全委員会は13日、年間の累積被ばく放射線量について「子どもは10ミリシーベルト程度に抑えるのが望ましい」との見解を示した。同…

今日は懸念材料がいっぱい

文部科学省は12日、福島第一原発から30km以上はなれた福島県内で、3月中に採取した土壌などから、放射性物質のストロンチウムが検出された。放射性ストロンチウム89の最高値は飯舘村の湿った土から検出された1kgあたり260ベクレル。放射性ストロンチウム9…

福島第一原発事故 レベル7に引き上げ

政府は12日、東京電力福島第1原発1〜3号機の事故について、原子力施設事故の深刻度を示す国際評価尺度(INES)で、最も深刻なレベル7に相当すると発表した。 チェルノブイリ事故で放出された放射性物質の総量は520万テラベクレル(ベクレルは放…

外部被爆の積算線量(3月12日〜4月5日)までのSPEEDIによる試算値

今日になって、1ヶ月を目処に避難するように求める計画的避難区域が指定された。昨日行われた原子力安全委員会の速記録を見ると、文部科学省が用意したたたき台に各委員が発言をし、一部修正してお墨付きを得て、政府に上がり、その結果が今日の発表となった…

校庭活動に放射線基準…文科省、福島県に提示へ

文部科学省は、校庭など、幼稚園や学校の屋外で子供が活動する際の放射線量の基準を近く福島県に示す方針を固めた。 同県内では、一部の学校で比較的高い濃度の放射線量や放射性物質が検出されており、体育など屋外活動の実施可否について早期に基準を示す必…

厚生労働省が出した妊産婦・乳幼児保護者向けパンフレット

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdfこのパンフレットの内容には驚いた。未だに予防原則の立場に立っていないばかりか、不安いっぱいでより所を求める妊産婦や乳幼児保護者に対し、詳細な研究データや様々な学説、…

流言飛語の線引き

総務省が4月6日付けで、電気通信事業者関係団体に対して出した通達が気になる。http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_01000023.html地震や原発事故だけでなく、こんな事まで、憂いなければならないのか・・。 この事に関して、私の憂いはただ…

風評被害

テレビをはじめとしたマスメディアの最近の話題は、もっぱら風評被害になり始めた。私自身、補償対象外となるであろう小さな有機農家だが、少なくとも今年1年は農産物を作らない事にした。苦労して土作りをしてきた畑だが、放射能汚染の可能性がある以上、相…

飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告

3月28日と29日かけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告が京都大の今中哲二氏を代表に飯舘村周辺放射能汚染調査チームから出された。 被爆量の見積りから、飯舘村の放射能汚染状況は深刻な状態である事が分かる。http://www.rri.kyoto-…

福島県と飯舘村の英断

村内の一部が屋内退避区域になっている福島県と飯舘村が、妊産婦と乳幼児を抱える家族(付き添い保護者は1名)に対し、希望者を福島市へ一時避難させることを独自に決定した。 国の方針に逆らう事になっても、子供たちを守ろうとする地方自治体の判断は素晴…

大人のためのしきい値説

電力中央研究所 原子力技術研究所 放射線安全研究センターから、ためになるトピックスを見つけた。http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/study/topics/lnt.html大人にとっての「しきい値」を学ぶにはとても良い資料だと思う。 低線量被曝についての報告も興味…

政府・東電、原子力安全委員会の発表が気になる

このブログの一番初めに書いた「原発事故と正常化の偏見」の中で、政府・東電や原子力行政を守るため、意図的に情報を小出しにすることで、国民の感覚を麻痺させようとしているならば、それは正常化の偏見ではなく、保身のための悪意に満ちた国民への背信行…