人間の五感は、放射線を感じない。

放射性物質放射線も人間の五感で感じる事が殆ど不可能であるため、時間が経つにつれ人々の関心が薄れ始めている。政府や東電にとっては何ともありがたいことだろう。マスメディアも原発の状況は安定していると思っているのか、発信量が極端に減り始めている。
一方で、人々の関心が薄れるのとは反対に、避難地域は立ち入り禁止になり、一般人の年間許容放射線量は1ミリシーベルトだったものが、20ミリシーベルトに引き上げられた。原発作業員に至っては250ミリシーベルトにまで引き上げられている。

我が家の庭では、タンポポや菜の花、サクランボ、ブルベリーや杏の花が咲き、蝶がいっぱい舞っている。暖かい日の光を縁側で浴びながら見ていると、何事も無かったかのように思えるが、ここでさえ自然界の放射線量の3倍の放射線を確認した。事故前のように、庭でゴロゴロする子供たちを見ることはもう無い。
福島第一原発周辺でも、サクラの季節を迎えとても綺麗だろう。時間が経過し、大丈夫かなと思いたくなるが、放射線は人間の五感では感じることが出来ないということを肝に銘じ、自分の身は自分で守らなければならない。

アメリカは自国民に対して、原発から80km圏内規制地域を解除していない。それは、2005年に米国科学アカデミーが出した報告が基になっているのかもしれない。(埼玉大学名誉教授市川定夫氏がアメリカで研究をしていた頃、アメリカ国内でムラサキツユクサを使った研究で「しきい値」が無いことを証明している)
京大原子炉実験所の小出祐章氏によれば、上記報告書の中で以下の行がある事を紹介している。「利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値は無い。最小限の被曝であっても、人間に危険を及ぼす可能性がある」

チェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質は520万テラベクレル(テラは1兆倍)と推定されている。爆発で一気に放出された分、発生から約10日間でほぼ止まった。これに対し、福島第1原発事故では37万〜63万テラベクレルとチェルノブイリ原発事故の約1割で、経済産業省原子力安全・保安院は「大半は原子炉内に閉じ込められている」としている。しかし、内閣府原子力安全委員会によると、事故から約1カ月後の今月5日時点で1日当たり154テラベクレルが放出されている。今も本来の冷却システムが復旧しておらず、余震による影響や水素爆発が懸念され、新たな大量放出も起こりかねない。毎日新聞 4月25日

今日も福島第一原発から154兆ベクレルという、天文学的な放射性核種が放出されている。

国が頼りにならない状況で、福島県は早急に子供たちを避難させるべきである。県も当てにならないのであれば、家族が子供たちを守らなければならない。

子供たちを守ろうとする団体は数多くある。

http://sicpmf.blog55.fc2.com/

ここもその1つ。子供たちを守るために是非活用して欲しい。