今日の憂い

東電が発表した工程表、今までの対処能力からを考えると、希望的観測に過ぎない。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/michisuji.pdf
これだけの事態を引き起こしていながら、未だに一民間企業である東電が事故対応に当たっているのは何故なのか。政府も、官僚も、原子力安全・保安院もどこか他人事のように対応しているように見える。


厚生労働省から出されていた放射能汚染食品の取り扱いについてを見てビックリした。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
プルトニウムやウランは、ちょびっとなら食べても大丈夫とされている。この通達を出した輩と発表を通した政治家らは、自分の子供や孫にも食べさせるのか。


日本人医師らによる研究者チームが、英医学誌「ランセット」で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の作業員が、高濃度の放射線に被ばくし、幹細胞移植が必要になる事態に備え、作業員の血液を事前に採取すべきだと訴えた。シカゴ 4月14日 ロイター

実は、先月の時点で多くの医師たちがこの事を政府に提案していた。政府が全く受け入れないため、海外学会誌を通して、声明として出したのだろう。今日1・3号機の内部写真と放射線量が公表されたが、最大で57ミリシーベルト/時と高濃度である。原子力安全・保安院は、今後の作業に障害をきたす値ではないと言っているが、充分に危険な値だ。2時間滞在すれば100ミリを超える。交代要員がいなければ、何日間も働き続けている作業員の被曝量はかなりの数値になっている。原発推進のために活動してきた自民党や官僚、東電幹部、御用学者は速やかに交代要員となるべきであろう。


今回の震災で、その脆さが露呈した日本の原子力施設だが、今福島についで危険なのは浜岡原発であろう。今回の地殻変動によって、東海・東南海地震の予測が難しくなった以上、すぐに浜岡原発は止めるべきだ。冷却期間を考慮すれば、完全停止までに数年間はかかる。国と中部電力は、元原発技術者だった菊池洋一さんの訴えを受け入れるべきであろう。砂の防波堤に守られた原発などお話にならない。
http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o&feature=share