今日の憂い

もうじき、東日本大震災東京電力福島第一原子力発電所爆発事故から3年。

当時の「絆」一色ムードから一転、安倍政権による「危ういへなちょこ経済政

策」とオリンピックの影響で、今も苦しむ被災者や現状把握すらできていない

福島原発の事はすっかり忘却の彼方に消えた。

先日のタンクからの超高濃度汚染水漏れ、1リットル当たり2億4000万ベ

クレルの放射性ストロンチウムが含まれていると報じられた。

原発事故前なら、蜂の巣を叩いた騒ぎになる内容が政府もマスコミも国民もス

ルーした。漏れた汚染水の量は100トンなので、本当に漏れ出した放射性スト

ロンチウムの量は2億4000万ベクレルの10万倍のはずだ。

この事故で明らかになったのは、タンクの容量が限界に近づきつつあるという

こと・・・。タンク容量の99%まで使用している実態が明らかになった。

大きな地震が発生すれば、規定量を超えているタンクのいくつかが倒壊するか

もしれない。

溶けた燃料棒がどこにあるかも分からず、今も放射性物質を出し続けている。

そんな危険な原発の20km圏にも、避難解除の動きが出てきた。

それに伴い復興庁が帰還に向けた放射線リスクコミュニケーションに関する施

策パッケージというものを出してきた↓

http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-1/20140217175933.html

内容は、健康被害はないから帰還せよと言わんばかりだ。低線量被曝の影響や

乳幼児をはじめ子ども達へのなど全く考慮されていない。現時点で判明してい

甲状腺がんの子ども達も隠されている。

本来、土地を奪われ住処を奪われた原発被災者の意思が尊重されなければな

らないにも関わらず、国や県、東電、原子力ムラが一方的に帰還を強制する姿

は、この国の今をよく体現している。

暴走を始めた安倍政権。選挙で選ばれたのだから何をしても良いと首相自ら

言っている。ある意味アナーキーだ・・・。