今日の憂い
原発事故関連の事も気になることが多いけど、今回も別の憂いを書いちゃいます。
17日に閣議決定される予定の「国家安全保障戦略」なる怪しいものがある。
その中の社会的基盤の強化の頁に「諸外国やその国民に対する敬意を表し、我が国と郷土を愛する心を養う」という文言が盛り込まれるそうな・・・。
でも、何度読んでも曖昧で意味が良く分からない。さすがは霞が関。
言語明瞭、意味不明。だけど、どうにでも解釈ができる。
特定秘密保護法にしても、文言が曖昧で時の政権がいか様にも解釈できるような法律は危険だ。
身近な例では、1999年小渕政権は国旗国歌法を制定し、当時は罰則規定など無く、掲揚や斉唱を義務付けないと約束したにも関わらず、東京都をはじめ大阪など各地で、教職員や生徒への監視を行い、都内では450人の教員が懲戒処分にされている(東京新聞 2013年12月14日 一部抜粋)
このまま安倍政権は共謀罪や集団的自衛権を強行採決し、最後に憲法を変えるつもりなのかもしれない。
いわゆる特攻隊に駆り出されていった若者たちのような、悲哀の忠誠心の事なのか?
美しい日本を取り戻す?
原発事故で南東北から福島県、また関東全域、太平洋を汚染させておいて、どこに目ん玉くっつけてんだ安倍晋三!
学校で教える愛国心なんて、一番危ね〜よ。
洗脳教育そのものだろ。
オウム事件を見ても、その恐ろしが分かるでしょ。
道徳の時間に愛国心教育を行い、さらに評価まですれば、自ら考える事を放棄し、愛国のためなら何でもしますって子どもが出来上がる。
あれ?これって安倍晋三が一番嫌いな今の中国の状況にそくっりかも。
大人、特に権力者が決めた愛国心なんて、その政府と後継政府にとって美味しい世の中が続きますようにって事じゃないの?
本当の愛国心は教えられるものじゃなく、自分の考えで行動した時に結果として出たもので、その形は人それぞれのはず。
多様な考えがない、トップダウンな紋切り型の愛国心は恐怖政治へ直結しやすい。
今、子ども達に必要なのは愛国心教育なんて気味の悪いもんじゃなく、自ら考える力の源になる体験だと思う。
自分の身体の源になっている地域の土や海(水)に触れ、その土や海を豊かにしてくれる山で遊び、野生動物や昆虫、微生物の働きを体感して感性を磨き、日本の豊かな自然に育まれて生きている自分を感じる事が出来た時、そこに郷土愛が生まれ、生まれ育った場の時間軸の中にいる自分(過去・今・未来を意識した)がどのように行動するべきか、おのずと考えるようになる。
その郷土愛が土台にあって、結果として生まれる愛国心が本当の愛国心だと私は思う。
そうして生まれてくる色々な愛国心は、時の権力者が目指す薄っぺらな愛国心とは全く違い、それぞれに場の歴史の重みを背負った本物だ。