畑で思った特定秘密保護法

ついに特定秘密保護法が成立してしまった。色々なマスコミの世論調査を見ると、多少のバラつきはあるが、このバカ法を好意的に見ている呑気なボンクラが結構いる。

戦後、自ら考える事を放棄するような教育を行ってきた官僚国家の集大成が今の日本なんだと、思い知らされた。


昨日、安倍が生活が脅かされる事は何もありません!と連呼していたが、ほくそ笑みながら「色々やっちゃうもんね-」という安倍の心の声が私には聞こえた。


悔しかったので、来年の里芋作付用の場所を少し早いけど畑にこしらえた。

ぶつぶつ言いながら、畑を幅1m、深さ80cm程度に何メーターも掘っていたので
知らない人が見たら怖かったろうな・・・。

そこに、剪定選定した木やその他もろもろを入れながら、放線菌たっぷりの落ち葉堆肥と米ぬか、山土を混ぜて蓋をする。あとは5月に種芋を植えれば、来年も美味しい里芋が収穫できる。2年連続で放射性物質検査で不検出(2Bq/㎏以下)だったので、来年はいっぱい作ろう!


で、そんな事をしながら今回の秘密保護法を農業の面から考えてみた。

農業と秘密保護法、そんなの関係ないやろう・・・。と思うかもしれないが
実はそうでもない。

このブログで何度か取り上げてきた、遺伝子組み換え作物や種子独占、それに付随する化学農薬や化学肥料の問題。

そう、TPP問題。

秘密保護法の陰に埋もれているが、TPP交渉は今も続いている。
いや、交渉という名の密約が進められていると言った方が正しいかも
しれない。

日本の言い分は重要5品の関税撤廃は飲めないと、完全撤廃を叫ぶアメリ
と対立しているが、アメリカに喜んでもらえるような着地点を探しているのが本音だ。

それがどの辺りなのかは分からないが、アメリカの化学メーカー兼遺伝子組み換え作物の巨人、モンサント社がこのTPP交渉の場で暗躍している事が、ウィキリークス http://wikileaks.org/tpp/ で、明らかになりつつある。
ISD条項がある限り、多国籍企業の利益の邪魔になる法律や規制はすべて訴訟対象にすることで種子支配を企て、あと少しでそれが達成されそうになっている。

そもそも、TPP交渉自体が秘密主義で参加しない限り内容も分からず、参加しても国民にはその内容が明らかにされない。

そこに輪をかけるのが、特定秘密保護法になる。

TPP交渉は外交交渉そのものなので、秘密保護法により交渉内容全てが秘密指定されれば、いつ・誰が・どのようにして妥結したのか、60年間は明らかにされない。これは、農業分野に限らず保険や医療、食品、など私たちの生活に密着した分野にも及んでいる。

日弁連も少しだけ心配している↓
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/himitsu_hozen_qa.pdf

そして、心ある国家公務員が内部告発をすれば処罰され、反骨精神のジャーナリストが秘密を暴こうとすれば処罰され、国民がデモを行えばテロ扱いされる。

TPPが日米地位協定のような不平等なものであっても、その結果のみが国民に押し付けられ、政治家も官僚も誰も責任を取らなくてよい。


農業人口の高齢化が問題視され、大規模化と効率化で農業を立て直せると本気で考えている農水省の役人がバカすぎる。

実際に農業をやったことがない人間が、数字だけを見て政策を立案するから、あんなアホな政策しか出てこない。

でも、そのアホな政策をバレないように隠しちゃう法律を作らせちゃうんだから、賢いのか?

そんな事はどっちでもいいが、気が付けば種子に関する特許を独占され遺伝子組み換え作物をドンドン食べさせらてしまう世の中になるかもしれない。

しかもそれは私達には知らされず、一部の既得権益者のみで決定されその利益は全て彼らが受け取る。

私はそんな世界、まっぴらごめんだ・・・。