明日は選挙

明日は原発事後初めての国政選挙。政府の原発事故対応は、人を人とも
思わず、モルモットのように扱ってきた。
昨日も、福島県昭和村、群馬県みなかみ町片品村の3か所が汚染状況重点調査地域から外された。
除染により空間線量が0.23μSv/hを下回ったかららしい。

測定方法は、地上1メートルで公園なら真ん中で測定している。

今まで色々な場所で測定してきたが、空間線量で0.23μSv/h以下
になっても、ホットスポットはそこらじゅうにあると思った方がよい。

民主党政権原発事故対応は最悪であり、原発を止めようとしない
姿勢はこの国を不幸にする。

そして自民党は、今後10年間で200兆円を公共事業につぎ込み、国土
強靭化という土建国家の再建と憲法九条を変えて集団的自衛権の行使
を目論んでいる。

すでに正気の沙汰ではない。少なくとも、民主党政権下で明らかに
なった自民党政権時の巨額の無駄の一端を見ても、自民党を第一党
にしてはならない。

安倍晋三氏をはじめ改憲を声高に叫ぶ国会議員は、すべて戦争を知らない
世代だ。彼らは、戦後GHQによって押し付けられた憲法など変えて当然
と言わんばかりだか、決して押し付けられたものではない。
戦争で命を奪われた兵士達が書き残していった言葉を聞き、その言葉
を真摯に受け止めれば、「戦争の放棄」が押し付けなどではないこと
が良く分かる。

もし、集団的自衛権を行使しアメリカと共に他国民を殺害すれば、
必ず報復があることを日本人は覚悟しているのか。スパイ天国日本
と呼ばれるほど平和ボケしたこの国で、テロ組織が行動を起こすこ
となど雑作もないことだ。

私も戦争を直に体験したわけではない。しかし、90年代後半以降
をアフリカで過ごした私は、タンザニアケニア同時テロやエチ
オピア・エリトリア戦争、ソマリアケニア国境での強盗多発を
間近で体験してきた。仕事の内容によっては、SPに警護を依頼し
た事もあった。

ソマリアケニア国境に仕事で赴いた時、滞在してたホテルで2人の
SPから言われ言葉は「私たちは全力であなたを守るが、守りきれない
時もある。その時は自ら考え生き延びてください」だった。
ナイロビではニコニコしていた2人が、目つきもまったく違う表情だったので、冗談ではないことがすぐに分かった。
たった2泊3日の滞在だったが、毎夜機関銃の音がする町は緊張の連続で
2日間ほとんど眠ることができなかった。
たったこれだけだけど、安倍晋三より、他人に殺されるかもしれないと
いう恐怖は味わった。

アルカイダ掃討作戦や湾岸戦争に従事した兵士が、帰国後精神を病み
自殺者が急増している事実は、日本ではあまり報道されていない。

あんな緊張状態が続けば、おかしくなる事もある。

外交努力もせず、戦争大好きアメリカと集団的自衛権の行使をすれば
現場の兵士が苦しむことになる。

武力からは、憎しみと悲しみしか生まれない。

終戦時、日本人の誰もが知っていた事が忘れ去られようとしている
のではないか。

経済や社会保障という目先の事も重要だが、原発政策や憲法改正
など、これからの日本の方向を決めるターニングポイントになる。

みなさん、熟考して投票しましょう。

棄権は、しちゃダメです!


今日の空間線量測定値

12月15日 午前11時 栃木市

エステー社製 AC-S 0.05μSv/h以下

Medcom社製 CRM100 0.098μSv/h

*雲り 南西微風 高さ20cm

このところ雨が全く降らない日が続いていたが
先週あたりから測定値が下がり始め、今日は
低い値になった。
東電第一原発からいまだに放出されている
放射性物質はもしかしてヨウ素なのか?
雨が降って数値が上がっても、2週間程度で
数値が下がるのはなぜだろう・・・。