鳥や昆虫で異常が出始めた

前回の愛犬クロのブログは、多くの方々に見て頂けました。見て下さった皆様、ありがとうございました。クロも天国で喜んでいると思います。

今日からまた原発関連に戻りますので、よろしくお願い致します。

【ロンドン共同】3日付の英紙インディペンデントは、東京電力福島第1原発の事故による環境への影響を調べている日米などの研究チームの調査で、同原発周辺で鳥の数が減少し始めていることが分かったと報じた。調査結果は来週、環境問題の専門誌で発表される。

 研究チームは、1986年に事故が起きたウクライナチェルノブイリ原発と福島第1原発の周辺で、放射性物質放出による生物への影響を比較調査するため、両地域に共通する14種類の鳥について分析。

 福島の方が生息数への影響が大きく、寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしていることが確認されたほか、脳の小さい個体が発見された。このほか、DNAの変異の割合が上昇、昆虫の生存期間が大きく減少するなどの影響も見られた。

 研究チームは、福島第1原発の事故後に当たる3月から7月の繁殖期に悪影響が出たとの見方を示している。
共同通信 2月3日

昨年8月の中旬に、放射線量を測定するために南相馬市
訪れたが、確かに鳥の鳴き声は少なかった。
当時は地震の影響で、鳥がどこかへ逃げたのかと思っていたが、実際は放射能の影響で数が減少していたからなのかもしれない。

この放射線の影響が人間の子どもには関係ないなんて、何でいえるのか。1月29日のブログで紹介したが、福島県内の子どもには、すでに甲状腺の異常が見つかり始めている。国や福島県は、原発事故とは無関係としているが、どう考えてもやはり関係はあるだろう。

チェルノブイリ原発事故によるスウェーデン国内の低線量被曝の研究者で、ヨーテボリ大学のマーチン・トンデル博士は、先月31日、福島市内で開かれた講演会で、スウェーデンでのチェルノブイリ原発事故の健康影響についての調査結果を報告。低線量被ばくでもがん発症のリスクがある可能性を警告している。

また、チェルノブイリ原発事故から25年が経過したが、放射性物質が多く降下したドイツ南部地域では、未だに野生鳥獣やきのこ・ベリー類の果物などから高い放射線が検出され続けている。

これらの事を考えれば、福島県を中心に降り注いだ放射性物質の影響はすでに出始めていると考えるのが妥当ではないのか。
広島・長崎では原爆投下後1年近く経ってから、原発ブラブラ病が出始めた。
肥田舜太郎医師によれば、この春頃から影響が出始めるかもしれないとの事です。

そして今日はもう1つ。

第125回放射線審議会で4月から導入される(遅すぎるが)食品中放射線量の新基準に対して以下の答申がなされた。

2.「乳児用食品」及び「牛乳」の基準値について
 「乳児用食品」及び「牛乳」の基準値について放射線審議会総会第121回会合資料第121−2−2号「食品中の放射性物質に係る規格基準の設定について」(平成23年12月22日 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会報告書 3.3 「一般食品」の基準値の計算結果)で示されている計算結果では、「一般食品」に係る限度値が最も小さくなるのは、13歳〜18歳(男)の120Bq/kgであり、この値を安全側に切り下げた100Bq/kgを「一般食品」の基準値とすることが適当とされている。他方、1歳未満の限度値は460Bq/kgであるとされている。これは、「一般食品」の基準値として100Bq/kgが採用された場合には、1歳未満を含む子どもの各年齢階層・各性別の年間被ばく線量が、飲料水に割り当てられた線量も加味して 1mSv/y以下に抑えることが、既に十分可能なものとなっていることを示唆するものである。
 これらの結果からすれば、「乳児用食品」及び「牛乳」に対して50Bq/kgという特別の規格基準値を設けなくても、放射線防護の観点においては子どもへの配慮は既に十分なされたものであると考えられる。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/attach/1315941.htm より引用 2月4日参照

乳幼児への基準を50bq/kgから100bq/kgに上げろという事か?50でも高すぎるのに、100にしろとはどういうことなのか?ドイツの基準は4bq/kg以下、ドイツ人が特別放射線に弱いなんて聞いた事がない。

この審議会のメンバーに、原子力ムラ関係の学者先生がいるが、こんな出来レースの答申案を誰が信用するのか。
一方で、農水省からは牛に与える稲わらの放射線量を300bq/kgから100bq/kg以下に引き下げるとした。

乳幼児と牛の餌の基準値が同じって・・・。

バカにするのもいい加減にして欲しい。


今日の測定値

2月4日 栃木市 午後3時

SE社製 M4 0.141μSv/h(3分間平均値)
Medcom社製 CRM100 0.120μSv/h

*晴れ・北西の風やや強め・高さ1m