お上(霞ヶ関)に従順な民を作るために

誰が決定し動かしているのか全く明かされず、その責任の所在も明らかにされないままに、お上に逆らう者は司法の場においてでさえ許されざる者として扱われる。

昨日、東京地裁で都立三鷹高校の元校長、土肥信雄氏が起こした裁判は棄却され敗訴となった。

この裁判は、東京都教育委員会が職員会議で挙手による採決を禁じていることに対し、土肥氏が学校長裁量権を侵害し教育の自由を保障する憲法に違反すると主張し、その結果、退職後の非常勤教員から外された事での裁判である。

今東京都の教育現場は、様々な視点を持つ教育者から刺激を受けながら育つのではなく、ただひたすら文部科学省に従順な教師が、これまた文部科学省の検定を通った教科書だけを使って授業をするから、お上に従順な民の量産工場のようになっているのか?

教育委員会文部科学省の報復だったら、何だか薄気味悪いな。

裁判と言えば、数年前に始まった裁判員制度。現在は、社会に与えた影響が大きい事件(主に殺人など)に、一般人から選ばれた裁判員が加わり裁決しているが、社会に与えた影響が大きいという事であれば、被告が国や霞ヶ関地方自治体など、いわゆる行政裁判こそ裁判員裁判にするべきだと思う。

現在進行形で起こっている福島県での裁判では、東電以外にも、自治体や霞ヶ関、政府の責任が問われる事が多々出てくるはずだ。
その裁判を、政府や官僚の息がかかった人間だけで裁けば、おそらく被害者が勝訴する事は無いだろう。
少なくとも、原発事故関連の全ての裁判を裁判員裁判にすれば、事故で飛び散った放射性物質「無主物」であるという東京電力の主張は、退けられると思う。

とりとめも無くダラダラ書いてしまったが、戦争に突入する少し前の日本の状態も、こんな感じだったのかなと思った。

今日の測定値

1月31日 栃木市 午後1時

SE社製 M4 0.155μSv/h(3分間平均値)
Medcom社製 CRM100 0.147μSv/h

*晴れ・南西の風やや強風・高さ1m