「除染すれば、住めるようになる」 新たな安全神話の誕生
日曜日の朝は、閣僚がテレビに出演する事が多いが、今朝は細野環境・原発担当大臣が目立っていた。
彼曰く、空間線量が年間20mSvならば、実際の被曝量からすれば、住民は戻る事が出来る。2年後までに10mSv、その後5mSvまで除染を進めて行き、最終的に年間1mSvを目指すと話をしていた。
政府による、新たな「安全神話」が生まれた気がする。
黙っていても、セシウム134の半減期からみて、2年後には現在の放射線量から25%程度下がることになる。大したことしなくても、空間線量だけを見れば除染効果が出ているように見える。
人が戻って復興し始めれば、アスファルトとコンクリートの街が出来上がり、街中の空間線量は一時的に下がり復興したと思えることもあるだろう。
その後は、継続した線量調査は行われず、原発事故は過去のものとなると政府・東電は企んでいるのだろうか。
しかし、周りの山間部から流れ出てくる放射性物質は、そう簡単になくなるものではない。チェルノブイリ原発事故の被害地域は、今でも苦しんでいる。
警戒区域の住民を、口八丁手八丁で連れ戻し、住民の健康被害調査を一生涯続け、低線量被曝のデータを取り続けようとするならば、政府は人間の所業を超える事になるだろう。
避難している住民の方々で、若年者のいる家庭は絶対に戻るべきではない。
今日の測定値
12月18日 午前10時00分測定 栃木市
SE社製 M4 0.166μSv/h(3分間平均値)
Medcom社製 CRM100 0.181μSv/h
*晴れ・北西の風・微風・高さ1m