今日の憂い

緊急時避難準備区域や計画的避難区域内の家畜を出荷していたなんて、初めて知った。しかも、簡便な抽出検査だけで、消費者に渡る状態で・・・。

農産物や牛乳も同じ状態だから、納得して購入するならいいけど、「市場に出ている物は安全です」という政府や御用学者の言い分を信じて買うのは、やめたほうがいい。

根拠に乏しい暫定基準内であれば出荷OK。見た目分からないから、消費者に食べさせても大丈夫。仮に消費者が病気になっても、責任問われる事無いし・・・。

そんなんでいいのか、生産者?

政府も東電も官僚も生産者も、職人気質というか、頑固者が居なくなった。

本当にダメになっちゃうよ・・・日本。

汚染された稲わらを食べた牛の肉は、なぜ検査をすり抜けたのか。

 農林水産省によると、この農家のある緊急時避難準備区域や計画的避難区域から牛を出荷する場合、福島県が牛の体表に付着した放射線を測定する全頭検査を実施する。

 飼料の屋内での保管など、管理について聞き取り調査も行う。問題がなければ各地の食肉処理場に出荷され、肉に含まれる放射性物質については処理した各都道府県が抽出検査する。

 体表検査は、付着した放射性物質がほかの地域に運ばれるのを防ぐもの。抽出検査数は全国で45件と県の出荷全体の数%にすぎず、聞き取り調査が頼みだ。

 しかし、問題の農家は昨秋から外に放置されていた稲わらを与えていたのに、「飼料は屋内で保管していた」などとうその申告をして出荷していた。11頭は抽出検査で発覚したが、ほかの6頭は検査の網にかからず流通した。

 福島県産の肉牛は約9割が県外で食肉処理される。県は出荷先の都道府県にも検査強化を依頼する方針だが、厚生労働省は「都道府県が検査できる量は限られる」と指摘している。

福島県は12日も20人体制で緊急時避難準備区域の農家を回り、餌の管理と放射線量の調査を進めた。「原因が内部被曝(ひばく)と分かった以上、餌の調査で安全性を示したい」(県幹部)と、全510軒の肉牛農家の調査を、今週中に終える方針だ。

 しかし、計画的避難区域と緊急時避難準備区域で行うことになった全頭検査には難題が多い。

 県内に検査機器は6台だけ。季節の桃や夏野菜の検査も重なり、県幹部は「農家に出荷時期を調整してもらうしかない」。出荷後の県外検査では、他都道府県との調整が必要だが、まだ手が回らない。牛の動きを正確に追うのは難しく、「検査に漏れが生じる懸念」(県幹部)もある。

 福島牛販売促進協議会は12日、検査済みの肉用牛に証明書を付けるよう県に要請。庄条徳一会長は「安心して買ってもらうには全頭検査が必要だ」と話した。

 南相馬市畜産農家は肉用牛の出荷自粛を求められている。農家の女性(62)は「原発事故で福島の牛の値段は30万〜50万円も落ちたのに」と不安を隠さない。ただ、問題の肉用牛を出荷した農家については「頑張っている仲間。責められない」と困惑した表情を見せた。7月13日 msn産経ニュース