原子力発電の電力は本当に安いのか

定期点検に入った原発がこのまま再稼動できなければ、一世帯あたり1000円/月以上電力料金が上がり、供給不足から大停電になると東電が発表し、マスメディアもそう伝えている。

本当にそんなに安いのか?
その割りに、日本の電力は世界でもトップレベ
に高いのはなぜ?

「本当の原発発電原価」を公表しない経産省・電力業界の「詐術」という題で、ジャーナリストの塩谷喜雄氏が報告している。

http://www.fsight.jp/print/10620

今回の原発事故の補償金、2兆円だの3兆円だの言われているが、その程度で済むと思っている東電も政府も官僚も、最後には税金投入か、電気料金への転嫁を目論んでいるのだろう。

今度の事故処理で完全廃炉には数十年掛かるとされているが、そんな費用も入れれば原発の発電コストは文句無しに1番高くなる。

先月、部品落下事故の部品を引き抜いた高速増殖炉もんじゅは、一度も発電などしていないにも関わらず、すでに1兆円以上つぎ込まれている。しかも、ナトリウムを使用しているもんじゅが爆発事故を起こせば、今回の福島原発で起きた水素爆発とは比べものにならないほどの爆発力で吹き飛ぶ可能性がある。すでにナトリウム漏れ事故を起こし、何度も緊急停止に追い込まれて国民を被曝の危機にさらしておきながら、未だに研究という形で動いてるのは、原子力利権の強欲さが生み出す物なのか・・・。

よく、最新技術の塊のように紹介されるが、ようは巨大な湯沸かし器で、その熱効率は30%程度にとどまり残りの熱エネルギーは海に捨てているわけで、とても最新技術とは思えない。ガソリンエンジン車並み熱効率では情けない・・・。