3号機の温度上昇

ここ数日は、3号機の温度上昇に注意しておく必要がある。一昨日から昨日午前5時までの24時間で、原子炉の上端部が50度以上上がっている。

東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉で再臨界が起きないよう、原子炉の冷却水に、中性子線を吸収するホウ酸を溶かした上で、同日から原子炉への注水を始めたと発表した。

 1、2号機も今後、同じ措置を取る。

 再臨界は連続的な核分裂が再び起こる現象。1〜3号機の原子炉圧力容器には当初、冷却のために海水を注入した経緯があり、東電はその塩分が中性子線を吸収すると見ていた。ホウ酸を冷却水に溶かすのは、冷却水を海水から淡水に替えて以降、塩分濃度が下がっていると見られるためだ。

 一方、3号機の圧力容器は、上端部の温度が急上昇している。東電は「注水用配管から水が漏れている可能性がある」として、12日からは別の配管を追加し、二つの配管で毎時計12トンを注水した。14日からは注水量を毎時計15トンに増やしたが、上端部の温度は15日午前5時までの24時間で46・5度上昇し、297度になった。東電は、「注水がまだうまくいっていない」と見ている。 5月15日 YOMIURI ONLINE

3号機でメルトダウンが起こっているかどうかは分からないが、このまま温度上昇が続けば、燃料棒が溶けて原子炉底部に穴を開けてしまう可能性が残っている。
そのような状況になり、高温の燃料により水蒸気爆発が起こった場合は、前回3回の爆発とは異なったものになるのではないか。核燃料が直接、水蒸気爆発に巻き込まれて外に出てきた場合、どうなるのか。国も東電も全く触れないが、想定外の事象とは言い切れ無い事は確かである。燃料にプルトニウムを混ぜているMOX燃料が3号機には使用されている。

今週1週間は3号機の状況に注意!
水蒸気爆発等があった場合に備えて、避難準備の確認を!