戦時中の政権と安倍政権
先週から『検証 防空法 空襲で禁じられた避難』水島朝穂・大前治著 を読み始めた。
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恥ずかしながら、防空法という法律があった事すら知らずに東京大空襲など各地で行われた虐殺をアメリカのみの責任だと思い込んでいた。
しかし、実際はまったく違っていたようだ。
著者も何度か触れていたが、戦時中の政権が国民の命ではなく国家を守ろうとしている姿と、安倍政権が原発事故を矮小化し、被曝した国民の健康よりも国体・経済優先を推し進める姿が重なって見える。
何故、空襲があると分かっていた国民が逃げなかったのか?
そんな単純な事も考えずにいた自分が情けない・・・。
原発事故当時、民主党政権はSPEEDIの公表をせずに、多くの人々を被曝させた。現在の安倍政権は、原発事故を矮小化し自主避難者を含め避難者の帰還作業を推し進めるべく動き出している。
原子力災害被災者の権利が奪われたままの状態で、何を考えているのかと思っていたが、この本を読んで、防空法によって、逃げる事を禁じられた国民と重なって見えた・・。
歴史は繰り返すというが、こんな悲劇的な歴史は繰り返してはならない。
明治以降、この国の権力者が国民の事をどのように考えてきたのかを知る1冊。