今日は2つの事を

またまた久しぶりの更新になってしまいました。

最近は、近所の里山に入る機会が多く、誰もいない山の中で
イノシシやシカの気配を感じながら、最近の政府の愚行を考えて
いました。

このブログを始めて少し経った頃に、特定秘密保護秘密保全保護法の危険性を
何度か書きましたが、いよいよ安倍晋三は採決に持ち込みそうです。
このゾンビ法案、過去に何度も廃案にされ続けてきたにもかかわらず
巨悪の権化と化した一部官僚と政治家が、ねじれが解消した今国会を
狙って鎌首をもたげて動き出した。

この法律は、一見するとテロなどに備える重要な法案に見えますが
ご存じのとおり、拡大解釈がいくらでもできてしまう「猿法」、もとい
ザル法」。

治安維持法がそうであったように、解釈の仕方で政府・官僚に都合
の悪いことは、何でも秘密にし永久に闇に葬る事が可能となり、声
を上げた善良な市民を取り締まることも可能にするとんでもない法案。

こんな法案に、栃木県選出のみんなの党の渡辺が加担するとは・・・。


バブリーで軽薄なアベノミクスに踊らされて、自民党に投票した
人達は、この状況を見て何を思っているのか・・。


自ら考える事をやめ、薄っぺらな言葉に流され、取りあえずタカ派
安倍に付いて行くかと考えた結果がこれだ。

お飾りの森まさこ担当大臣が、答弁でしどろもどろになるのは
彼女も、この法律の危険性を認識しているからビビッているのかも。

人は権力と金を持つと、それを自分のために利用したくなる。
結果、必ずと言っていいほど他者を不幸にし、弱者を殺す。

強くて立派な日本国政府が理想だと思う安倍晋三は、国民の意見
を全く訊かず、我道を諸突猛進。

その間に、官僚はやりたい放題。復興庁も厚労省福島県
被災者の事なんて、これっぽっちも気にかけてない。

事故当時、都内に居た子ども達の中にも、そろそろ甲状腺の異常
が出始めるかもしれない。
都内で1人でもでたら、大変な騒ぎになるんだろうな・・・。


前置きが長くなったけど、今日は2つの記事をご紹介。




            2013年11月23日 東京新聞

原発事故による小児甲状腺がんの記事。

<前文>
福島原発事故に伴う福島県の健康管理調査で、事故当時十八歳以下の子どものうち、今年九月末までに甲状腺がんと確定された人数は二十六人に達した。予備軍とも言える二次検査対象者も千五百人を超えた。統計的には、事故後のがんの多発は否定しようがない。親たちは放射能からわが子を守れなかった、と自責の念に駆られている。だが、県はいまだ事故の影響を直視しようとしていない。

この記事の中に出てくる小学3年生の中手虎太郎君は、『父の約束』
〜本当の福島の話をしよう〜の著者、中手聖一さんの息子さんだ。

http://www.mitsui-creative.com/archives/1293(父の約束の購入可能)

虎太郎君の検査結果はB判定だったが、自腹で避難先の札幌の病院で2次検査
を行い、がんではないことが分かった。

現在、238785人の受診者中1558人がB判定で、1人がC判定。
そのうち、がんだと判断されたのが26人。

これでも、原発事故は無関係とする福島県医大の鈴木真一教授は
東電と政府からどんだけ金をもらってんだ。

チェルノブイリ事故では、5年後から発症が急増したと言い張るが
当時の検査機器と現在では全くレベルが違い、早期に判明しているだけ
だと思うのは私だけではあるまい。

金と権力が絡むと汚物化するのは政治家だけじゃないらしい。

欲深い人間とは、本当に恐ろしい生き物だ。


もう一つの紹介記事は・・・。ネオニコチノイド農薬について。


           2013年 11月25日 東京新聞

<前文>
世界で相次いでいるミツバチ大量失踪の「主犯」とみられている「ネオニコチノイド系農薬」について、日本で使用作物を拡大する動きがある。欧米では規制の方向にあるのに、国の針はまるで逆方向だ。養蜂家らは、「沈黙の春」が到来することに危機感を募らせる。 

ネオニコ農薬についても、何度かブログで紹介してきたが
ここにきて、農水省はその使用範囲を拡大させる方針に出たらしい。

ネオニコ農薬の中で、今回基準が引き上げられそうなのが「クロチアニジン」
で、カブに至っては2000倍に引き上げられるかもしれない。


             2013年11月25日東京新聞

引き上げられたと言っても、ppmの世界だから問題ないよと思った人は
甘すぎる。

EUアメリカの基準値とは、桁が違う。EUは来月から安全性が確認され
るまで、ネオニコの使用を禁止する。

詳しく知りたい人は → http://no-neonico.jp/kiso_index/

子どもの脳発達にも影響を及ぼしている可能性も高く、その危険性は
日本以外では広く知られているのが現状。

日本は農薬使用量が韓国に次いで、世界第2位(OECD加盟国中)という
農薬大国。単位面積当たりの使用量はアメリカの16倍と、住友化学などの
化学農薬メーカーはウハウハな国。

農家は従順なので、農協の指示(農薬カレンダー)通りにバンバン
農薬を使う。穀類や米、野菜の単価が高いのは、各農家がバカみたいに
持つ大型トラクター以外にも、バカ高い農薬、過剰な施肥量の化成肥料
が上乗せされているから。

遺伝子組み換え作物にしろ、農薬問題にしろ、自ら考えることをしなく
なった農家の責任はもとより、自分たちの食べ物に無関心な消費者にも
問題はある。

命の根源である食物問題の隙間に、農水関係の魑魅魍魎が入り込み
利益を貪っている今、ネオニコ農薬によって農家だけでなく子ども達
の発達阻害、昆虫世界への攻撃が起こっている。

なぜ、EUが禁止を決めたのか。疑わしきは使用しないという予防原則
の理念がEUにはしっかり根付いているからだろう。

もし、ハチがいなくなれば、人間は確実に飢えるという事を忘れて
はならない。日本の農産物の8割近くは、ハチがポリネーターだ。