内容が違う
またブログの更新ができないでいた。秋は何かと行事が多くて、その準備まで含めると、なかなか暇ができない。
しかも、急に寒くなったせいで下のガキンチョが風邪をひいて、今も家の中を駆けずり回っている。
病人なら病人らしく寝ていてくれ!
新聞丸めて剣を作り、咳き込みながら私の頭を叩くのは止めなさい!
ところで、今朝のTBS「みのもんたの朝ズバ!」で放送された熊に関するニュースに違和感をもった。
この映像は私が撮影した映像なのに、提供者の名前が出ていない!
いや、それはまだいい。名前なんぞ出なくてもよいのだが、ドングリを食べている映像として紹介されている事が気に食わない。あれはドングリよりもクリを好んで食べていると説明した映像だ。
そう、シカが群れで食べていたのは、ドングリではなく放置されたクリ!
一昨日、私が野生鳥獣の調査をしている地区の集落点検があり、そこに取材に来ていた。
4台のセンサーカメラで、この2か月間私が撮影した映像を地域の方々に紹介し、集落点検前に地域の現状を説明した際のもの。
映像を貸して欲しいという事だったのでお貸ししたが、映像の中身と番組内での説明が違っていた。
私の説明内容は、放棄された里山の下草刈りを行う前の藪の状態・下草を刈った直後、それから2〜3週間放置した状態で、どのように野生獣の行動が変化するのかを紹介したものだ。
番組中の熊とは、まったく関係がない。記者さんも私の説明を聞いていたはずだ。
熊とシカを関連付けるために使用されたのは、正直心外だ。
そもそも、熊の頻出の原因がシカ急増によるエサ不足と決めつとけてよいのか疑問も残る。
最後に、番組内で熊と遭遇した時の対処法を紹介していたが、あれは山中で出会ってしまったが、距離がある程度ある場合の対処方だ。
前を見てゆっくり後ずさり、背中は見せないというやつ。
ヒグマ・ツキノワグマで対応が違うようだが、至近距離・急襲された時は上記の方法では襲われる可能性が高い。
追記
熊が里に出るようになった主要因は、里山(周辺林)の放棄と荒廃、山間地の過疎化だと言える。私自身、栃木県に引っ越さなければ現在の里山の窮状を今でも知らなかったと思う。人の生活域と奥山を分ける役目もあった里山林が、人間の生活から切り離され放置された結果、奥山のような状況が人家のすぐそばにまで来ている。
本来警戒心が強く人里にまで来ない野生獣も、放置された里山林を歩いてきて藪から顔を出したら、人間の生活圏でしたという今の状況では今後も野生獣との遭遇は増え続けると思われる。
今日の空間線量測定結果
10月23日 午前8時 栃木市
エステー製 AC-S 0.06μSv/h
Medcom社製 CRM100 0.112μSv/h
*小雨 南風微風 高さ30cm