この1週間

この1週間、原発絡みで色々な話が出てきたが、そんなニュースを見聞きするたびに、電力会社と原子力ムラの闇の深さと強欲さに驚かされる。

中でも、最も許す事が出来ないのは・・・、

経済産業省原子力安全・保安院
原発直下断層に新基準運転認める場合も」

東京新聞 8月29日)

これは、原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す安全評価基準の導入を検討しているという。

津波に耐えられなかった原発が、断層のずれを伴うほどの巨大地震に耐えられる!?
もう支離滅裂で、原子力ムラの住人に誰一人まともな学者がいないと公言したも同然だろう。

今回の巨大地震ですら全く予測できなかった。その程度の科学力しか持っていないのが現実だ。自然界で発生する事象を完全に予測することは、今後も不可能だろう。
東京タワーから紙切れを1枚落とし、それがどこに着地するか。そんな単純な事ですら分からないのに、この断層はずれが少ないから大丈夫などという学者は、まさに笑止千万。

阪神淡路大震災中越地震の断層のずれを見ても、今回の東日本大震災地盤沈下や巨大津波で爆発した原発を見てもなお、原発は安全だと言い張る学者は、影でコソコソせず正々堂々公の場で、その顔と名前を明らかにし、自らの正当性を論じるべきだろう。

ロンドンオリンピックで「柔道」が「JUDO」になったという批判があった。
本来の柔道は「柔よく剛を制す」だったものが、柔道着を着たレスリングのようになってしまった。
いわゆる、西洋化だ。力で抑制しようとするマッチョイズム。
医学面でも、西洋医学東洋医学は考え方が根本的に違う。
建築面でも、スカイツリーの基本は五重塔である。

自然に逆らわず、柔らかくかわし利用する。地震国日本のエネルギー政策は、その方向でトップランナーになる方が、理にかなっている。


今日はもう一つ

昨日から東電の電気料金が値上げされた。まともな経営努力もなされず、4兆円近い税金をつぎ込んで更に電気料金値上げとは、とんだ殿様ぶり。
シャープが経営悪化から、賞与の見直しを検討し始めた。これが普通の企業だろう。
民間企業のふりをした独占企業は、税金を投入してもらっても、自社のバカ経営振りを自浄できないらしい。
こんな企業は助ける意味も無い。


今日の空間線量測定結果

9月2日 午前9時 栃木市

エステー製 AC-S タンザニアのウラン鉱山に出張中。

Medcom社製 CRM100 0.112μSv/h

*雨 ほとんど無風 高さ30cm


9月1日 午後1時 栃木市

Medcom社製 CRM100 0.124μSv/h

*曇り 多方向から微風 高さ30cm