水俣ホットハウスの皆さんと

2日の夜18:30から、浦和コミュニティーセンターで行われた「水俣から埼玉へ、そして福島へ」というミニシンポジウムに子連れで参加させて頂いた。

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1956年5月1日に公式確認された水俣病であるが、高度経済成長期であった日本国政府は、その原因がチッソ水俣工場から排出されるメチル水銀などの重金属が含まれる排液が原因だと分かった後も、情報操作などを行い1968年までの9年間の長きににわたり廃液を出し続けた。
結果、多くの水俣病患者を生んだばかりか胎児性水俣病という形で現在進行形の公害問題である。

今回、お話をうかがったのは胎児性水俣病の方々で、その半生を語っていただいただけでなく、今回の原発事故の政府・東電の対応についてや、福島の方々へのメッセージもこめられたお話で、非常に有意義な時間を過ごす事が出来た。


日本における過去様々公害事件は、その発生から事故対応まで、今回の原発事故の事故対応に極めて似ている。
水俣病では、2009年に「水俣特措法」が成立させ、チッソ分社化によって幕引きを狙い、今回の東電原発事故では、早くも「原子力損害賠償支援機構法」を作り加害者である東電を、税金や電気料金によって助けようとしている。本来であれば、東電の株主やメインバンクなど救済されるべきではない。

水俣病から50年、企業利益・省庁利益最優先の行動に拍車がかかり、原発事故由来の放射性物質は、福島県を初め関東地方・東北地方で生活する人々の生命を脅かしている。
昨日になって東京都は、都内にストロンチウム90が降下していて事を発表した。微量だから発表を差し控えたというが、どの地域に大量に降ったかなど分かるはずも無く、すぐに公表するべき事であろう。後だしジャンケンもはなはだしい。

こんな状況下で、東電に9000億円以上の公的資金がつぎ込まれ、地域独占企業として経済産業省から溺愛される薄気味悪い企業は今すぐ解体するべきだ。
発送電分離を行った上で地域でのマイクロ発電を認める事で、地域にあった発電方法が生まれてくるだろう。当然、自分たちの地域は汚したくないので、クリーンな発電方法になる。そうすれば、あの醜い高圧鉄塔が地方の山々から消え、莫大な送電ロスもなくなり、地方に雇用も生まれる。


今日の測定値

11月4日 午前11時測定 栃木市

SE社製 M4 0.152μSv/h(3分間平均値)
Medcom社製 CRM100 0.172μSv/h

*晴れ・北風微風 高さ1m