こんな状態で避難準備区域を解除するのか。

核燃料がメルトダウンしている事は間違いない。
東電は圧力容器下部がどうなっているか分からないと、半年が過ぎてもこの無責任ぶりには驚かされる。

そして政府は9月中に、避難準備区域を解除する方向で動いている。

溶けた燃料がどんな状況になっているのか、圧力容器がどのような損傷状態なのかも分からないままに、住民に戻るように促すのか?

大きな余震が来れば、原発は耐えられない可能性が高いのに。

東京電力は21日、福島第1原発3号機の原子炉圧力容器の下に位置し、制御棒137本の挿入状態を知るための検出器を調べた結果、すべてが損傷などで正常に作動しなかったと発表した。東電は、炉心溶融メルトダウン)の高熱で電線が断線したりショートしたとみている。3号機の圧力容器の底には溶けた燃料がたまっているとみられる。東電は、炉心の状況を推定するため、制御棒にそれぞれ設置された検出器が正常に作動するかを調査。電気を流したが、健全な反応を示した検出器はなかった。東電の松本純原子力・立地本部長代理は「圧力容器下部の損傷の程度は、はっきり分からない」と説明した。
 東電は当初、検出器の作動状況から、燃料損傷の度合いや原子炉下部の温度を推定できるとみていたが、検出器の損傷が予想以上に大きく、手掛かりは得られなかった。東電は燃料の損傷状態を調べる別の手法を検討する。1号機でも検出器を確認しているが、ほとんどの検出器が作動せず、損傷の程度は分からなかった。
9月21日 産経新聞