首相が変わっても

子ども達を連れて、北の大地の奥地に行ってきた。久し振りに放射線のことを忘れて楽しんだが、帰りの飛行機が福島県上空を飛行中に見えたのは、おそらく東電福島第一原発。デジカメの光学ズーム10倍にデジタルズームで、雲の切れ間から排気筒が4本と一瞬だけど壊れた建屋が見えた。そこから30分もすると着陸体制に入った。この近さには驚いたが、この距離では放射性物質もすぐに届いてしまうのは当たり前だと感じた。


8月26日にドイツのTV局ZDFが放送した番組がyoutubeにアップされていたので紹介します。

番組内で紹介されている伊達市の農家さんの心配は、当たり前。先日、南相馬市に行くときに通った伊達市飯舘村の間の道路の放射線量は、車内でもかなり高かった。

首相が野田何某に代わったが、福島の今の状況は変わらない。
政治家達が「愚かでくだらない選挙活動」をしている間も、福島の子ども達は被曝し続けている。

国が責任を持って子ども達を集団疎開させないで、何が先進国なのか。空間線量と、地上付近の放射線量は大きく異なる。風が吹けば放射性物質は大気中に舞い、子ども達を被曝させる。

除染するにも、限度がある。山間地や農地の除染は、かなり厳しく、官僚お得意の費用対効果の面から見ても国が本気でやるとは思えない。だとすれば、少しずつでも地道に民間で除染を行うしかない。

何十年かかるか分からないが、その間は当該地域の子ども達を集団疎開させるべきだと思う。