農家に朗報 バクテリアがセシウムをバリウムに

農家に朗報!いや、日本国内の消費者に朗報!
ある種のバクテリアが、放射性セシウムバリウム
変化させる事が、金沢大学の田崎和江名誉教授によって確認された。

そういえば、うちの休耕中の畑も、今朝の測定で0.08μ
Sv/h近辺に落ちていた。4月の時点で0.4μSv/hだったので、急激に減少したことになる。
うちは有機農家なので、畑には放線菌も含め微生物がわんさかいる。それらが放射性セシウムを変質させてくれたのだろうか。それとも、降下物の殆どが放射性ヨウ素だったのか。本来なら、土壌を分析してもらって正確に値を出すべきだろうが、費用もかかるし、時間もかかるし、簡易的ではあるが良しとしよう。

いづれにせよ、放射線量はほぼ通常値に戻ったので、秋冬作はもう間に合わないが、来春から作付けを再開させようと思う。

でも、原木シイタケのホダ木は残念ながら処分せざるを得ない。苦労して、山から切り出してきたのにもったいない・・・。シイタケは切り出しから収穫まで2年もかかるのだ! 東電!補償してくれ!!

 南相馬市飯舘村で微生物を活用した除染実験に取り組んでいる田崎和江金沢大名誉教授(67)は2日、放射性物質を取り込む糸状菌バクテリアを発見した同村長泥の水田の放射線量が大幅に下がったと発表した。南相馬市役所を訪問し、桜井勝延市長に報告した。
 水田の表面は毎時30マイクロシーベルトの高い放射線量だったが、7月28日には1桁台に下がっていた。水田では無害のバリウムが確認されており、田崎名誉教授はバクテリア代謝によって放射性セシウムバリウムに変わったとみている。
 金沢大低レベル放射能実験施設で水田の土1キロ当たり447ミリグラムのバリウムを検出した。バリウムは通常、土壌からは検出されないという。今後の除染実験に使用するため、バクテリアの培養も行っている。
 同村長泥の放射線量が高い湿地で根を伸ばしたチガヤも確認した。根にはカビ類が大量に付着、除染効果との関係を調べる予定。
 南相馬市原町区の水田では、バクテリアと、粘土のカオリナイト、ケイ藻土の粉末を使って稲を栽培、除染効果を確認している。
 報告には、実験に協力している同市の庄司建設工業の庄司岳洋副社長、庄建技術の佐藤直営業部長、高橋正則技師長が同席した。
 成果は学会誌「地球科学」に発表する。
8月3日 福島民報