モンゴルの事件と合わせて

スポーツ報知がこんな重要な事をすっぱ抜くとは思わなかった。

 日雇い労働者が多く集まる大阪・西成区のあいりん地区で、東日本大震災後、宮城県での運転手の求人に応募した男性労働者が、福島第1原発での労働を強いられていたことが8日、分かった。

 関係者によると、財団法人「西成労働福祉センター」が3月17日ごろ、業者からの依頼をもとに「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」との求人情報を掲示。採用された男性は東北に向かったが雇用期間中の3月25日ごろ、男性からセンターに「福島第1原発付近で、防護服を身に付けがれきの撤去作業をしている。求人は宮城だったのにどうなっているんだ」と電話があった。

 センターが調査した結果、男性が一定期間、防護服を着て同原発の敷地内での作業に従事していたことが判明。労働者らを支援するNPO法人・釜ケ崎支援機構は「立場の弱い日雇い労働者をだまして危険な場所に送り込む行為で、許されない」と反発している。スポーツ報知 5月9日

先ほど書いたブログと同様、弱い立場の人の人権を無視した愚行であって、絶対に許されない。

「安全」を強調するならば、経済産業省文部科学省原子力安全委員会・保安員・原子力技術協会など、原子力行政を推し進める立場の公的機関から、必要人員を出すべきだろう。私自身、学生時代に様々な公官庁に足を運んだ事があるが、どの役所でもゆったりした優雅な勤務状態で、とても激務には見えなかった。

霞ヶ関のビルで、のんきに仕事をしていると、原発事故を忘れてしまうのだろう。少なくとも、上記の機関から交代制で原発対応業務を現地で行わせ、その怖さを身を持って体験してきたらどうか。
「自分は偉い」「権力を持っている」「知識がある」と勘違いしている事に気が付くのではないか。