チェルノブイリの26年後 健康被害 3世代に


出典:東京新聞 10月1日

今朝の東京新聞こちら特報部中村敦夫氏らのチェルノブイリ報告が掲載された。

原発から南に100kmあまり離れた首都キエフ郊外にウクライナ内分泌代謝研究所がある。そこで面会した男性(34)は事故当時8歳で、20年以上もたってから甲状腺がんを発症していた。テレシェンコ副院長によると、事故時に18歳以下の人に施した甲状腺がんの手術は90年に64件だったといい、「それが2010年には約700件に上った」と説明した。
甲状腺がんは、飲食を通じて放射性ヨウ素をのどにある甲状腺に取り込み、細胞ががん化した病気だ。事故の4年後くらいから急増し90年半ばをピークに減った。
ところが当時の子どもが大人になった今、甲状腺がんを発症してる。半減期長いセシウムが蓄積されて被曝しているとの報告もある。

(中略)

日本ペンクラブの視察団はほかに、事故から約20年もたって生まれた子どもに、放射線の影響を疑わせる障害があることを報告している。
原発から西に約80kmのナロジチ市で、市民病院の近くに住むブラート君(8歳)。心臓や甲状腺に障害があり、生後4か月をはじめに5回も手術を受けた。両親は事故時、子どもだった。一部抜粋

事故当時、放射線の影響が良く分かっておらず、食糧自給を続けてしまった影響がある。
今回の東電事故では、放射性セシウムの拡散分布などがある程度明らかになっており、食物からの内部被曝を避けることが可能である。

一方で、風評被害を楯に盲目的に安全だとする風潮がどんどん強くなっている。私のように収穫した農産物を一つずつ全て測定し記録している農家は、変り者農家というレッテルを張られる。

過去の公害問題をはじめ、この原発事故での国の対応は憲政史上最悪だと思っているので、自己防衛のためにこれからも測定は継続していく。

放射脳なんて馬鹿にする人たちもいるが、20年後.30年後、自分の子ども達や孫たちに顔向けできるよう、頑張ろう。