子どもの甲状腺検査始まる 福島、36万人が対象

福島県は9日、東京電力福島第1原発事故に伴う県民健康管理調査の一環として、事故発生時0〜18歳の子ども約36万人を対象とする甲状腺の超音波検査を福島市の県立医大病院で始めた。
 1986年のチェルノブイリ事故では子どもの甲状腺がんが多発し、県内の保護者の間に不安が広がっているため、県は世界でも類を見ない規模の甲状腺検査を進める。来月中旬までに飯舘村浪江町、川俣町山木屋地区の4908人に先行実施。その後は全県に拡大させ2014年3月までにいったん終える。
 対象の子どもは2年ごとに検査を受け、20歳に達してからは5年ごとに生涯にわたってチェックする。10月9日 共同通信

「パニックになるから。費用対効果の観点から」という愚かな政府判断で、子ども達はしなくてもよい被曝をさせられた結果がこれか・・。

原発関連に巣食う官僚と御用学者・医者達は、良い調査対象ができたと喜んでいるのか。

こうなる事は、素人の私でも予見できた事だ。このブログを立ち上げる前、3月21日に厚生労働省文部科学省あてに、強制避難させるべきだと意見書を出したり、意識の高そうな国会議員のHPからもメールを出したりした。

でもダメだった。そりゃそうだ・・。
当時、多くの団体や学会などからも、同様の趣旨の声明が出されたが、ことごとく無視され、情報源が政府発表しか無かった多くの福島県民が被曝させられた。

これは、間違いなく国家による犯罪だと思う。

この子達は検査対象として、一生涯データ取りされ続ける。費用対効果の観点から見ても強制疎開より遥かに金がかかるのは、明らかに分かっていたはずだ。

こんな状況下でも、電力関係、その中でも特に原発関連の天下り法人に天下って、蜜液を吸い続けている
天下り官僚には、その異常性に寒気すら感じる。

国会議員も、外遊(まさに字のごとく、海外に遊びに行っている)ラッシュだそうで、血税で69人が遊びに行っている。
中でも酷かったのは、中井衆議院予算委員長だろう。ユーロ圏の経済危機調査が目的で、ギリシャやフランスに行ったが、こんなおっさんが行ったところで何も変わらないし、フランス中央銀行総裁はその時日本に居たんだよ。日本で話を聞けばいいじゃん。
なんで、フランスに出向いて「副総裁」に話を聞くのか?普通では理解できない。が、外遊にかこつけた海外旅行だと思えば合点がいく。

国会議員の年間の外遊費用、約5億8900万との事。その金があれば、汚染地域に住む子ども達を疎開させる事もできるだろう。

「私は子どもが産めますか?」
「僕は大人になれますか?」

どちらも避難している子ども達の言葉だ。

官僚も国会議員も、この言葉にどう答えるのか聞いてみたい。