バカ知事8人衆と暫定基準値 & 避難準備区域の解除

北関東3県を含めた8都県の知事全員に隠居を勧めたい。
緊急時は終わったにも関わらず、未だに「暫定」基準のままなのは確かにおかしい。だが、この知事8人衆の言い分は、更にその方向性がおかしい!

東京、千葉、茨城、栃木、群馬5都県の知事は28日、枝野幸男官房長官蓮舫・食品安全担当相を訪ね、現状の暫定基準値は「非常に厳しい基準だ」として、食品安全委員会の評価に基づく新たな基準づくりを急ぐよう求めた。福島、埼玉、神奈川の知事も加わった8知事でまとめた緊急要望書も手渡した。

 知事たちは、農産物の出荷・摂取制限についても、基準値を下回った場合は解除を急ぐとともに、制限方法を県単位ではなく一部地域にとどめる形に変えるよう求めた。

 蓮舫氏への要請後、大沢正明群馬県知事は報道陣に「風評被害がひどい。数値が下がったのにいつ解除してくれるのか、しっかり示してほしい」と述べた。石原慎太郎東京都知事は「日本一の消費地の東京でもモノが足りなくなり、上がってきている。県単位でバサバサ切るのではなく、政府はもう少しきめの細かい措置をとってほしい」と語った。 9月29日 asahi.com

そもそも世界中から批判を浴びながらも、それら全てを「緊急時の暫定的な基準」として決定したはずの暫定基準値が、事故から半年も経過した今日でもなお続いている。

この国は国会議員になると、日本語の解釈がおかしくなるのか?ガソリン税の暫定上乗せは、30年近く経った
今も続いているから、この食物関連の放射線量暫定基準値も、このまま見直されないのか?

肉でも魚でも、野菜でも米でも大体500Bq/kgが基準になっているが、ドイツ放射線防護委員会やヨーロッパ放射線リスク委員会などの基準値は、概ね子ども4Bq/kg以下、大人8Bq/kg 以下である。

100倍近い差があるが、この差はどこからきているのか?そもそも、「日本の暫定基準」は誰の責任の下に決定された値なのか全く分からない。

そんな暫定基準値、信用できるか!

にも関わらず、関東8都県知事は「風評被害が酷いので暫定基準を緩めろ」と直談判に行った。

おいおい、今の暫定基準値を更に緩めろって、この知事達は県民・都民を守る気あるのか?

私も小さいけど有機農家だ。農家の痛みは良く分かる。農家も安全でない農産物や畜産物を消費者に届けたくない気持ちがある一方で、生活もしなければならない。
だから一抹の不安を抱えながらも暫定基準値を信じて、出荷している。

私は田畑の使用を1年間中止している変わり者・・。

地方の政治家にとって、農家は組織的な大票田でありこれを失わないために、危ない暫定基準値を設定し間違った保護をしている。

官僚にとっては、美味しい天下り先である電力企業を失いたくないという事から、農産物・畜産物の「安全・安心」をPRして、電事連に恩を売っている。東電の賠償額が少なくて済む様に。

バカを見る可能性が高いのは、政府を妄信する一般消費者の子ども達だろう。

群馬県の赤木大沼のワカサギは食べる事を禁止されたが
栃木県・茨城県の鮎は最高値490Bq/kgという事で「安全」宣言が出されている。

ドイツ放射線防護協会が定める子どもへの基準値
の120倍以上汚染された鮎を子どもに食べさせ
られるか。

基準値以下だから風評被害というの大間違い!

風評被害を無くしたいのであれば、徹底的な検査システムを導入して、食品ごとに放射線量を明示することだろう。後は、賢い消費者が決める事だ。放射線が少しでも検出されれば売れ残る事は目に見えているので、売れ残りは、東電が全量買い上げをするべきだろう。


今日はもう1つニュースがあった。なんと、避難準備区域が解除された。同心円状の避難準備区域にどれだけ意味があるのか分からないが、例えば南相馬市であれば、海側は線量が低く山側の線量は高いにもかかわらず、一斉に解除された。何のための規制だったのか意味が分からない。

除染も進まず、インフラ整備も遅れているのに、なぜ戻れというのか?

ここでも原発事故を小さく見せかけようとする、政府・東電の画策が透かして見えてくる。