放射性物質の怖さに無頓着な教育委員会

21日のブログに、宇都宮市立国本中学校生徒が茶もみした茶葉から、放射性セシウムが610ベクレル/kgが検出された事を書いた。この国本中学校校庭の放射線量は、地上50cmで0.1μSv/h(栃木県調査より)、この値が続くと年間で約0.9mSvの被曝量となる。この値は、原発事故が起きる前の年間許容被曝量のほぼ上限(年間許容放射線量は1mSvだった)にあたる。放射性ヨウ素の影響が殆ど無くなった今でも、これだけの値が出ているのであれば、事故当初はどの位だったのか・・・。
県南部にある娘が通う小学校の値は、0.12μSv/hで年間許容量である1mSv/年をわずかに超える。おそらく、この地域のお茶からも同程度かそれ以上の放射性セシウムが検出される可能性が高い。お茶は、セシウムカリウムと間違えて選択的にセシウムを吸収するとはいえ、いわゆる雑草と言われる類の植物にも、濃縮されていると考えられる。実際、近隣県の牧草から高濃度で検出され、牛に与えることを禁止されている場所もある。

チェルノブイリ原発事故では、大気中放射線量が下がってからしばらくたって、セシウム等の放射性物質が牧草などから高濃度で検出されている。

こんな状況にもかかわらず、小学校から近隣施設の草むしりの案内が届いた。

放射線の影響など全く考慮されていない、いつもの年と同じ内容に驚いたと同時に学校に不信感を抱く。
普通の状況ならば、公園や体育館・公民館などを、小学生と保護者が一緒に清掃することに賛成であるが、いまは状況が全く異なる。

なぜ、年間許容量である1mSv/年を超えてしまうような地域で草むしりをさせる必要があるのか。
怒るどころか、呆れてしまう。

草むしりを中止させるため、行動を起さねば・・・。