今日は栃木県について

 宇都宮市教育委員会は20日、市立国本中学校(同市新里町丁)の校庭で摘んだ生茶葉から、国の基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。

 同校は17日、恒例行事の茶摘み体験を実施したが、各地で茶葉から基準値を上回る放射性物質が検出されていることから自主的に検査した結果、1キロ当たり610ベクレル(基準値は同500ベクレル)のセシウムが検出された。生茶葉は摘んだ当日に検査に出したため、生徒や職員は飲んでいない。

 茶摘み体験は、全校生徒で茶摘みをし、1年生が手もみ作業をしたという。市教委は、茶葉に手が触れたことについて「問題ないと判断している」という。同校は茶摘み体験のため校庭で茶を露地栽培している。 5月21日 産経新聞

17日といえば、すでに各地のお茶からセシウムが検出され問題になっていたが、宇都宮市は何故茶摘体験をさせたのだろうか。

順序が完全に逆だ。

茶葉に放射性物質がないことを確認してから、茶摘体験ならまだ理解できるが、茶摘体験から茶揉みまで行い、その後検査をしました。セシウムが610ベクレル出ちゃいましたが、健康に問題ありません。で、保護者は納得しているのか?

今回の原発事故の衝撃と数字の大きさが大きすぎて、保護者の感覚が麻痺しているとしか思えない。

通常時にこんな数値が検出されたら、
「宇都宮セシウム汚染:こんな所には誰も住めない」

のようになって、メディアだけでなく国会などでも取り上げられるだろう。だが、現在は「大丈夫問題ない」でまかり通るのは、やはり麻痺している。

私がこの中学校の保護者であれば、徹底的に抗議運動を起し、宇都宮市教育委員会委員及び学校関係者に対し説明を求めるだろう。

教育者として、子供の保護という観点が完全に欠落している。そんな人が教育委員会にいても、役に立つどころか、害にしかならない。


栃木県が、県内教育機関放射線量を計測し公表した。

http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/c02/hoshano_kyoiku.html

県北部では、やはりかなりの値が出ている所もあるが、本来であれば、校庭の真ん中ではなく、水の溜まる低地や排水溝付近などの地上1cm程度を測るべきだろう。

文部科学省に従ったというが、値を小さくしたい意図が丸見えで、不審感が増すだけだ。

後で、知事宛に意見書を出そう。もう3回目だが、諦めずにやろう。