原発事故処理中の作業員の造血幹細胞

現在、福島第一原発内で事態収束に向け、懸命に働いている従業員は1700人を超える。
大量に放射線を浴びると、造血幹細胞や生殖細胞が傷つけられ、白血病を発症する可能性が高くなることが分かっているが、自らの幹細胞を予め採取・保存しておき、移植できるようにして、その幹細胞移植が成功すれば、約2週間で造血機能は回復するとされている。

虎ノ門病院血液科の谷口修一医師は、原子力安全委員会緊急技術助言組織や東日本大震災対策委員会などに、造血幹細胞の事前採取を提案した。だが、細胞の採取には50万〜60万円の費用がかかる。その多くは、日本ではまだ未承認の薬剤「モゾビル」などの薬代が占めているため、独自に製薬会社にかけあって無償提供の確約までとりつけた。

それでも、政府・原子力安全委員会・保安員・東電はこの提言を無視する形で、いまだ造血細胞の保存はされていない。

医療ガバナンス学会で発表↓
http://medg.jp/mt/2011/03/vol85.html#more

作業員を何だと思っているのか?
それだけ安全を謳うのであれば、原発事故対策本部を原発敷地内に設けるべきだろう。